看護師が生涯現役で働くための考え方のポイント

90歳を過ぎても、看護師として働いている方がいます。身に付けた知識と技能を生かして、生涯現役として働くことが可能な仕事、それが看護師だからです。例えば、若い頃は救急病棟や手術室など、多忙を極める病棟でバリバリ働き、ベテランになると後輩の指導や、チームリーダーとして活躍。中年以降は慢性期や回復期病棟で実力を発揮し、定年退職後はパートでクリニックに勤務というように、体力やライフスタイルに合わせて職場を変えながら働くことが可能です。また、専門的な資格を取得し、1つの分野のスペシャリストとして、生涯にわたって自己研鑽や研究を続ける働き方もあります。その経験を生かして、講師やライターの仕事をすることも可能でしょう。

看護師の資格があれば、出産・育児などでブランクがあっても、復帰しやすいのです。それほど看護師という国家資格には威力があります。何歳まで現役で働きたいかを、今一度考えみましょう。中には、ハードな仕事だから早く辞めたいという方もいらっしゃるでしょう。でも、それは今の職場が自分に合っていないのかもしれません。夜勤がつらいなら、夜勤のないクリニックで働く方法もあります。人間関係に悩んでいるなら、一人で働く訪問看護の仕事などもあるでしょう。また、同じ診療科であっても、病院によって業務の進め方も職場の雰囲気も異なります。一つの職場に固執せず広い視野で、看護師の仕事について考えてみてはいかがでしょうか。転職がきっかけで、自分が好きな領域が見つかり、それを極めるのが楽しくなるかもしれません。